夜勤のある総合病院は結婚や出産などで仕事と家庭を両立したい看護師にとって、必ずしも働きやすい職場とは言えない。新しい職場として、精神科のデイナイトケアを選択肢に入れている人もいるだろう。デイナイトケアは外来であるため夜勤はなく、夜は家に帰ることができる。難しい医療行為を行うことも少ないため、精神的なプレッシャーが少ない職場といえるだろう。また、残業もほとんどないため定時に帰宅でき、家庭との両立もしやすい。

精神科は危険手当が出ることもあり危険な診療科目だと思われている節もあるが、デイナイトケアにおいては暴れる患者などに遭遇することはほとんどない。精神科救急では精神的に錯乱した患者が暴力をふるったり、医療処置を拒否して引っかかれたりする可能性もあるが、デイナイトケアでそのようなケースは稀である。仕事内容は患者の健康管理の相談にのったり、服薬の指導をしたりすることがメインであるため、基本的にゆったりしたペースで働ける。

また、精神科のデイナイトケアは未経験でも働きやすい職場であるため、結婚や出産でブランクがあった看護師の再就職先としても適している。正看護師のほか、アルバイトやパートなどで働くことも可能であるため、ライフスタイルに合わせた働き方ができるだろう。精神科のデイナイトケアの給料の相場は、残業や夜勤がないので手取り20万~25万円くらいになっており、アルバイトやパートの場合は、時給1600円から2500円ほどが相場となっている。